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[2021/11/24] 紀州のマルちゃん(武勇会)インタビュー(2021年12月5日興行「Resistance-4」)

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INNOVATIONライト級(61.23kg)タイトルマッチ 3分5回戦
大谷 翔司(スクランブル渋谷/INNOVATIONライト級王者)
紀州のマルちゃん(武勇会/INNOVATIONライト級2位)

THE INTERVIEW ~紀州のマルちゃん(武勇会)~

—今回のタイトルマッチ、前哨戦ともいえる10月31日、福岡のKOS(KING OF STRIKERS)興行は、RAOU GYMの裕希に判定3-0勝利しました。

1ラウンド、開始20秒くらいでカウンターの左ストレート入ってダウン取ったんですけどねー、タフな相手で仕留めきれなくって判定になってしまいました。

—快勝だというのに歯切れが悪いですね。

「KOできんかったら負け」くらいに思ってるから悔しくて……。

—極端すぎるこだわりです。

ノックアウトへの思い入れだきゃあ人一倍大きいんです。

—何故また?

自分が人の試合見てても判定ってオモロくないし、素人だったらなおさらでしょ。誰でも楽しめるKOじゃなきゃ。「どっちか立っている方が勝ち」ってのがいいですよ。

—その境地に至るきっかけとなる何かがあったとか?

オレ、格闘技、なーんも知らないんですよー。けど、見ている人に盛り上がってもらって、何より自分が楽しみたい。だから余計にKOでないとなって。ドカッと倒すと気持ちよーくなって、そんで仲間もお客さんも喜んでもらえたら幸せだなーって、それだけなんです。

—そんなエンターテイナー色豊かなマルちゃん選手のプロファイターになるまでの軌跡をお聞かせください。

子供の頃からサッカー一色で、それが18才まで。高校いっぱいまでやって、そこから「どうしよっかなー?」って思ってたら、うちの近所に武勇会があって、「ケンカみたいなものだったらいけるなー」って“根拠のない自信”があって飛び込みました。

—サッカー部所属の体育会系でありながらヤンチャで喧嘩ばかりしていたとか? 更には連戦連勝の喧嘩王だったとか?

あはは、ヤンキーとか不良には無縁でした。けど、ケンカはちょいちょいあって、気は強かったけど、負けたことなんて全然ありますよ(笑)。だから、“根拠のない自信”なんです。

—それにしてもジムではすぐに頭角を現したとか?

すぐにボッコボコにされてズタボロですよ(笑)。けど「次やったら勝てるわ」って気持ちは折れることがなかったっす。

—まさに“根拠のない自信”ですね。

ボクのキーワードです! 頭良くないからか、今もずーっとそんなんです(笑)。

—そうは言われますが、戦績もKO率もなかなかのものです。

予定では全部KOで勝ちっぱなしのはずなんすけどねー(笑)。

—そして、今回、2020年8月23日、INNOVATIONライト級王座決定戦で敗れた大谷翔司選手とのリベンジマッチ。ここで激勝してチャンピオンとなって飛躍しようと目論んでいるのでは?

イノベーション(所属するJAPAN KICKBOXING INNOVATION)のこのベルトは絶対に欲しい。んで、チャンピオンになったら、イノベーションの看板背負って他団体の王者たちを軒並みブッ倒したいです!

—他のタイトルも狙っていきたい?

いや、そこに興味はないっす。イノベーションは、オレがずっとお世話になってる故郷の一番印だから欲しいってだけで、チャンピオンになったり、有名になったりってのはどうでもいい。ただ、デカい会場で大暴れしたいなってのは思います。

—地上波テレビで放映されるRIZINや大会場で興行を打つK-1、RISEのリングを狙いたい?

いんや、それも違う。オレがいることで団体が大きくなってイノベーションのイベント会場がデカくなってほしい。まずは、新宿FACEから後楽園ホールみたいな感じで。

—所属団体愛が強い?

謎の義理っていうか(笑)、自分がお世話になったところに恩返ししたいんです。そんで大きな興行が打てるようになったら有名なチャンピオン集めてドーンと賞金トーナメントでもやってもらいたいなと!

—一攫千金を?

お金には興味ないんですよ。物欲も薄い。そういうのは、生きる為の最低限度あればいいっす。だから、優勝して賞金は全部しかるべきところに募金しちゃいたい。偽善活動と言われようがなんだろうが、そういうカッコのつけ方したいなって。

—なんとも不思議な魅力のマルちゃん選手が挑む王者、着々と実績を積み上げている大谷選手について。

純粋に強い実力者。前回は「負けたな」って素直に認めます。けれどもね、レベルの差はすっごい開いてますよ!

—ご自身が劣勢だと?

いやいや、オレが成長し過ぎちゃって遥か上にいるってこと(笑)。悪いけど、彼はただの通過点! 勝率100パーセント!

—根拠は?

ない!

—あまりにもキッパリ言い切りました。

それがオレの唯一の才能ですから(笑)。

—それにしても何とも言えない魅力がマルちゃん選手にはあります。

ありがとうございます! オレ、何においても満足したことがないんですよ。ここまで命を張って入れ込んだキックボクシング、だからこそコレで心を満たして、自分も皆も究極に気持ちよくなってもらいたい!


リングネーム:紀州のマルちゃん
フリガナ:キシュウノマルチャン
所属:武勇会/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1998年4月15日(23歳)
出身地:和歌山県紀の川市
身長:180cm
戦型:サウスポー
戦績:13戦9勝(6KO)3敗1分
ステータス:INNOVATIONライト級2位