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2023/12/05(火)櫻井健インタビュー(2023年12月10日「RESISTANCE-14」)

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2023年12月10日「Z RACING PARTS presents RESISTANCE-14」に出場する櫻井健の特集インタビューを公開させていただきます。

ジム対抗戦 62.5kg契約 3分3回戦
櫻井 健(HARDWORKER/INNOVATIONスーパーフェザー級3位)
弘・センチャイジム(センチャイムエタイジム/INNOVATIONライト級10位)

――はじめにショッキングなニュースですが、櫻井選手が長らく所属されているHard workerが12月中に閉館されるとお聞きしました。

11月頭くらいにそれを聞きまして驚きました。なんとなく「そうなるのでは?」的な感じはしていたのですが、今回の試合が決まっているところで急に12月15日と言われてしまい……。

――Hard workerの前身である習志野ジム時代からするとキックボクシング界古参の名門が閉鎖と寂しいことです。

自分が最古参になります。ですけれど、ここで凹んでいる場合じゃありません。竜太(今回メインでタイトルマッチに挑む同門の井上竜太)と共に勝利するぞって、すべて試合に向けてプラスにしています。

――Hard workerの良いところを、是非、教えてください。

会員や選手の皆が仲良しです。けど、ちゃんと練習の追い込みなど締めるところは締めて、それ以外は和気あいあいといった感じで、年代関わらず友達感覚で居心地最高です。それでいてソウルフルで“気持ち”ではどこにも負けない自信があります。

――確かに櫻井選手も井上選手も共に激闘派、沢山の名勝負を闘ってこられました。ここでお聞きしますが、長い現役生活の中、これまでの経歴でご自身のベストバウトは?

山口裕人戦(※1)ですね。「勝率1パーセントもないだろう」と下馬評絶対振りで相手は有名チャンピオン。それをドローに持ち込んだことで留飲を下げました。

――あれは凄まじい激闘でした。今回もそれを期待したいところですが、対戦相手、新人の弘・センチャイジム選手についていかがでしょう?

息子のような若さ(櫻井42歳、弘22歳)ですよね(笑)。試合動画を見ると結構アグレッシブで前に前に出て打ち合うので、同タイプの僕とは噛み合うと思います。

――またも激闘の可能性が高まる具合ですが、どのように勝たれますか?

若さに押しやられないようにベテランならではのアレで呑み込んでやろうかなと。

――具体的には?

これまでの経験を踏まえながらあらゆる場面に落ち着いて対処しつつ、ガツガツした部分は要所でしっかりと発揮して倒します。KOするイメージがしかとあります。

――これまでINNOVATIONスーパーフェザー級やUKFインターナショナルライト級のチャンピオンベルトを巻き、ここまで十分に功を成した櫻井選手の高いモチベーション維持の秘訣は?

ずっと先の何かではなく、目の前の1戦1戦を見据えて全力で努力する。それを応援してくれるありがたい仲間がいてくれて……だからこそ勝っても負けても「また次やりたい」となります。

――目前の1試合を大切にされつつ、こうして40歳オーバーまで闘える精神力が凄いです。

燃え尽きたい。次こそって想いがあるからですかね?(笑)。

――そんな櫻井選手ですが“勝利”と“激闘”ともすれば二律背反の試合要素をどう捉えられていますか?

バランスは半々です。選手として全力で準備して勝ちに行きつつ、見に来ていただいている応援団に良いところを見せたいし。そんな中、試合中にアドレナリンが溢れ出して、作戦度外視で打ち合いに行ってしまう熱さもある。

――そんな櫻井選手の試合が楽しみです。

竜太にガチっとKO勝ちで繋ぎます! 

※1 山口裕人戦 2017年4月29日、INNOVATIONライト級王者“クレイジーピエロ”山口裕人の王座に挑んだ当時同級3位の櫻井は、絶対不利の下馬評を覆しフルラウンド5回戦を判定ドローに持ち込んだ。山口はリング上マイクで「櫻井選手の左ミドルがやばくて2、3回倒れそうになりました。もうやりたくないので、櫻井選手の手の届かないところにいきたいと思います」と語った。

櫻井健のプロフィール

リングネーム:櫻井 健
フリガナ:サクライ ケン
所属:習志野ジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1981年2月20日(42歳)
出身地:千葉県八千代市
身長:170cm
戦型:オーソドックス
戦績:34戦13勝(3KO)17敗4分
ステータス:INNOVATIONスーパーフェザー級3位、元INNOVATIONライト級王者、元UKFインターナショナルライト級王者