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2023/07/05(水)梅田勇一インタビュー(2023年7月9日「RESISTANCE-12」)

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2023年7月9日「RESISTANCE-12」に出場する梅田勇一の特集インタビューを公開させていただきます。

第7試合 メインイベント WBCムエタイ日本ウェルター級(66.68kg)王座決定戦 3分5回戦
梅田 勇一(ウメダ・ユウイチ/BLITZ/INNOVATIONウェルター王者)
青木 洋輔(アオキ・ヨウスケ/大和ジム/NJKF/NJKFウェルター級王者)

——今年2月19日、INNOVATIONウェルター級王座決定戦でランボー・マスターズピット選手を破りベルトを巻いた梅田選手が41才だと聞き驚きました。

先月(6月7日)誕生日だったので今は42才になります(笑)。

——そうは到底思えないグッドシェイプと旺盛なスタミナ、キックボクシング練習歴は若い頃から?

29才からです。

——空手やボクシングといった格闘技経験は?

何もないです。小4からサッカーを始めて中学卒業までやっていましたけど、それからひとつのスポーツに打ち込んだりもしていません。

——今春の千葉興行でINNOVATION王者となったリング上では、家族と記念写真を撮られておられました。

はい、妻と高1、小6、小3息子たち5人家族です。

——お仕事は?

20才から電気工事士でずっと同じ会社にいます。

——そんな中、30才手前でキックボクシングを始められた理由は?

近所に今のジム(BLITZ)の前身となる小杉道場ができて「息子に誇れる何かをしたいな」とは思っていたので入会して。始めてみて、楽しくて嬉しくて、当初は毎日通っていました。元々K-1とか見るのが好きでブアカーオの大ファンだったので(笑)。

——入門当初からプロ志望やリングに上がる気持ちがあられましたか?

全然ありません。アマの試合に出てみて、折角だから記念的にとJ-NETWORKのプロテストに受かって、名古屋のアマ大会「BRIDGE(ブリッジ)」のトーナメントに優勝してMVPをいただいて、少しずつ欲も出てきますが、その間に子供が生まれて、仕事も忙しくなって、アマ試合も年に1、2回程度の出場ペースで。

——それがプロに踏み切るのは?

当時一緒に練習していた年下のジムメイトがうちの初プロになったんですね。けど、実力的に自分が劣っているとも思えなかったし、悔しくなって、志願して沼津市で土屋ジョー会長が主催されている蹴拳興行でプロデビューさせていただきました。37才です。相手は、モンゴル人でパワーが凄くて立てていた作戦もぶっ飛びましたが何とか勝つことができました。

——40才手前のプロデビューは遅咲きながら、そこから8連勝は驚異的です。

蹴拳、NJKF、新日本、スックワンチャイなどに出させていただきました。連勝は出来過ぎかもしれませんが、この年齢になっても体力もモチベーションも上がる一方でずっと成長し続けていることを強く感じます。

——9戦目でタイ人選手に初敗北しました。

初めてのタイトルマッチ(蹴拳ムエタイウェルター級王座決定戦)で相手のサムランチャイ・エスジム選手は、元ルンピニースタジアムランカー。気合いを入れて臨みましたが、上手く組まれて何もできないで終わりました。

——ですが、その次、INNOVATIONウェルター級王座決定戦で見事タイ人選手のランボーを破ります。

サムランチャイ戦前から決まっていた試合だったので負けても挑戦できましたが、あの試合をきっかけに川崎のエスジムさんに出稽古に行って、サムランチャイさんに相手をしていただいて対策を練ったのが功を制しました。

——今年4月23日の前試合は、パランラック・FELLOWジム選手に判定負け。2敗目を喫してしまいました。

自分もまだまだですが、このタイ人3連戦は貴重な財産で、これらの試合があったから更に成長できたという試合を次で爆発させます!

——対タイ人戦やファイトスタイルからしてムエタイ傾向が強いですが、ヒジ打ちや首相撲にはこだわりがある?

はい、小杉会長とずっとムエタイをしてきたので、そこにはこだわりたいです。

——安本晴翔、鈴木真彦、花岡竜、山口裕人などINNOVATION王座は、現在、RIZIN、RISE、K-1といった大舞台に橋渡しをする側面も持っていますが、いずれもヒジ打ちなしルールがほとんどです。

大きな舞台も華やかでいいのでしょうけど、僕はそこにあまり魅力は感じていません。それよりも思い入れのあるムエタイルールで戦い続けたいです。

——そんな梅田選手のファイトスタイルは、初めて見ていただく観客に説明するとしたらどんなでしょう?

蹴りが得意ですけど、KOしているのは全部パンチなんですよね(笑)。パンチとキック、どちらに偏ることなく戦術は相手によって変えています。

——それらを指導する小杉忠弘会長やBLITZは、どんなところなのでしょう?

フィットネス会員さんが多くて選手志向は、今、自分と娘さんのLISAちゃんくらいですが、和気あいあいとしていて、会員さんも皆応援してくれています。小杉会長は、熱意が凄くて研究熱心。厳しく指導していただいていますが、とても尊敬しています。

——そして、次の相手、青木洋輔選手の印象と試合展開予想は?

洋輔YAMATO(昔のリングネーム)時代からずっと見てきた選手で、まさか自分が試合をすることになろうとはと驚いています。気持ちが強い明らかな強豪、戦績も自分の倍以上ですが、まだ若い(29才)ですし、これからチャンスはいくらでもあるでしょうから、ここは自分に譲っていただいて、これから羽ばたいていってくださいってところです(笑)。戦況は50対50くらいかなと思いますが、自分的には6、7割で勝てると信じています。対策をバッチリ立てているので、是非、期待してください!

——42才にして成長止まずとのことですが、どこまでを目指されているのでしょう?

心が燃えている限り、例えばスピードやパワーが落ちても強くなり続けることはできると思っています。ですから、大きな怪我もなくモチベーションある限り、どこまでも昇っていきます! 42才のおっさんの闘う姿と日々の成長を見て、皆さんに元気をもらっていただきたいです。そして、息子たちに生き様を感じ取ってもらえれば。全身全霊、お父さんの頑張りを——。

梅田勇一のプロフィール

リングネーム:梅田 勇一
フリガナ:ウメダ ユウイチ
所属:BLITZ/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1981年6月7日(42歳)
出身地;静岡県浜松市
身長:172cm
戦型:オーソドックス
戦績:11戦9勝(4KO)2敗
ステータス:INNOVATIONウェルター級王者