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2023/07/05(水)青木洋輔インタビュー(2023年7月9日「RESISTANCE-12」)

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2023年7月9日「RESISTANCE-12」に出場する青木洋輔の特集インタビューを公開させていただきます。

第7試合 メインイベント WBCムエタイ日本ウェルター級(66.68kg)王座決定戦 3分5回戦
梅田 勇一(ウメダ・ユウイチ/BLITZ/INNOVATIONウェルター王者)
青木 洋輔(アオキ・ヨウスケ/大和ジム/NJKF/NJKFウェルター級王者)

——長らく洋輔YAMATOのリングネームでご活躍だった青木選手が本名に変えたことには何か理由が?

お世話になった二代目の守永光義会長がご勇退されたので、ちょっと変えてみたってだけであまり深い意味はありません。

——日本キックボクシング界で50年以上という歴史を持つ大和ジムは名門として知られています。

有名で凄い先輩ばかりですからね。フィットネス会員がほとんどいないガチなジムでいつでも選手がピリついて練習しているので、入門当初は怖かったです。

——そんな名門ジムでNJKF王者となられた青木選手は、RIZINやRISEなど大きな舞台にも進出されています。

モチベーションが上がります。今回、WBC(WBCムエタイ日本ウェルター級王座)をがっちり獲って、またRISEに乗り込みたいです。

——今回のタイトルマッチは、ヒジ打ちあり、首相撲無制限の純キックボクシングルールですが、RISEやRIZINでは、昨今主流となっているヒジ打ちなし、首相撲制限のあるK-1などでも採択されているルールです。その違いに得手不得手はありませんか?

自分の場合、どちらもがっちり練習しきっているし、WBCムエタイ世界王者でK-1も極めた大和哲也さんがおられる実績のあるジムなのでまったく問題なく対応できます。今回の試合、パンチや蹴りで倒しますし、ヒジで斬り裂くこともどちらも狙っています。

——そんな青木選手のINNOVATION興行メインイベント出場に際し、ご来歴をお聞きします。RIZIN公式サイトの選手プロフィール(洋輔YAMATO名義/※1)に色々と掲載されておりますが、幼少期、空手をされていた?

小学校2年から4年ぐらいまでに少し。友達がフルコンタクト空手の道場に通っていたので。試合は1試合だけした程度です。

——その後、スポーツは?

夏に野球、冬にサッカーをしていました。サッカーは、地元クラブチームに所属してプロ選手に憧れたりもして。

——RIZINページには「中学を卒業する頃は地元でも恐れられるワルとなる。やがて少年院に入ることとなったが、出院後に大和ジムの門を叩きキックボクサーとして更生を目指すようになった」と気になる一文が掲載されています。

まわりにヤンチャな友達が多くて、気づいたら一緒にそんなこともしていました。「地元でも恐れられるワル」はオーバーですね(笑

——元アウトローだった部分、朝倉未来選手の過去にも重なります。

ケンカっぱやかったりしましたけど、そこら辺は意識したこともないです。

——大和ジムの門を叩くに至った経緯は?

少年院で魔裟斗さんの自伝本(※2)を読んだんですよ。テレビで夢中で見ていた魔裟斗さんが、ワルかった時期もありながらあそこまで昇りつめたことに勇気をもらって「自分も!」って。

——そして、大和ジムへ、最初からプロ志望で?

19才で入門する時、「絶対プロになる」って思いは胸に秘めて。

——小学生時代の空手から格闘技経験はありませんでしたか?

ないです。ただ、ジムに入る前に地元の地下格闘技大会には1度出て勝ったことがあります。

——その後、アマチュア試合には?

7戦か8戦して6勝です、たしか。

——そこからプロになられたのは?

今もマネージャーをしていただいているジムの望月昭宏さんから「これからどうしたい?」って訊かれてプロになりたいって。24才でした。

——そこから今まで電車道?

いえ、プロデビューしたら「なれちゃったこと」に満足してあまり気持ちが入っていない時期がありました。

——それが変わったのは?

先輩たちの活躍や同期がNJKFランキングなどに入るのに触発されて。

——そこから2020年10月18日、佐野克海とのNJKFウェルター級王座決定戦で勝利戴冠されるなどしましたが、特に印象に残る試合は?

どの試合も思い入れ強いでどれかひとつと決めきれませんが、今年、RISEに出た試合(2023年2月23日、稲井良弥戦)は、判定負けでしたが印象深いです。「また必ずRISEに出てやる!」という気持ちを強くしました。WBCに続き、RISEのベルトもいただきます!

——そして、今回の梅田勇一戦、梅田選手の印象は?

ムエタイスタイルで気持ちの強いテクニシャンかなと。

——梅田選手は、29才で初めてキックボクシングに触れ、41才でINNOVATIONウェルター級王者となった珍しいタイプです。

ですが、戦績も良い(11戦9勝2敗)し、年齢は関係ないと思っています。一切の油断はありません。

——どんな試合になるでしょう?

お互いに判定を狙っていないと思います。どちらかが倒す、斬る、KOまたはTKO決着の試合になります。

——激しい予想です。

向こうはどうか知りませんが、こちらはそれだけの覚悟を持ってリングに上がります。ご期待ください!


※2 魔裟斗さんの自伝本 「青春」、幻冬舎より2010年3月5日発刊。

青木洋輔のプロフィール

リングネーム:青木 洋輔
フリガナ:アオキ ヨウスケ
所属:大和ジム/ニュージャパンキックボクシング連盟
生年月日:1994年7月8日(29歳)
出身地;愛知県名古屋市
身長:175cm
戦型:オーソドックス
戦績:25戦12勝(3KO)10敗3分
ステータス:NJKFウェルター級王者