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2023/04/17(月)ランボー・マスターズピット インタビュー(2023年4月30日「RESISTANCE-11」)

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2023年4月30日「RESISTANCE-11」のセミファイナル、ランキング戦で激突するランボー・マスターズピット×涼矢の特集インタビューを公開させていただきます。

第8試合 INNOVATIONウェルター級(66.68kg)ランキング戦 3分3回戦
ランボー・マスターズピット(タイ/マスターズピット/INNOVATIONウェルター級1位)
涼矢(エボリューションムエタイジム/INNOVATIONウェルター級10位)

——タイ人のランボー選手、出身地はどういうところでしょうか?

バンコクから500km以離れたヤソートーンという田舎です。

——ムエタイを始めた年齢ときっかけは?

9歳から家計を支えるために始めました。

——ムエタイ時代、最高の試合は?

世界ムエタイ協議会(WMC)のタイトルマッチでクンタップ・ウィラサクレックと戦った試合です。敗れてしまいましたが……。

——ムエタイ時代の最高位は?

世界ムエタイ協議会140ポンド(スーパーライト級/63.5kg)ランキング1位です。

——来日のきっかけは?

数15年以上前にウィラサクレック・ウォンパサー会長の招聘で日本に来たことがあり、その後、また日本で働きたいと願っていたところ、千葉県のマスターズピットでコーチの話を頂きました。40歳で再来日し、今年1月で5年目に入りました。

——リングネームの由来は?

私が(シルベスター・スタローンの映画主人公)ランボーのように戦ったので、当時の我々のグループリーダーが命名してくれました。

——日本戦績は?

3戦2勝1敗です。

——自信のある技は?

距離のコントロールと膝蹴りです。

——日本で試合をするにあたってムエタイとの違いは?

まずムエタイはギャンブルであること。日本の試合は賭けがない。そして、組み(首相撲)の展開が短い。

——長いブランクを経て復帰した理由は?

体を絞ったら思いのほか動けたので……(来日時80kgを68kgまで絞った)。あとやはり格闘技自体が好きなので。

——タイトルマッチ(2023年2月19日、梅田勇一と王座決定戦)で敗れ一時は引退を決意したと聞きますが、復帰の理由は?

やはり負けたまま終わるのは悔いが残るので、勝って美しく終わりたいと思いました。

——復帰戦の相手、涼矢への印象は?

彼はパンチが巧いと思う。

——涼矢戦、どのように勝ちますか?

徹底してムエタイ。ムエタイの技術を駆使して膝を突き刺してやります。

——涼矢戦勝利後、更なる目標は?

今は彼に勝つことしか考えていません。が、今回勝ってまたタイトルに挑戦したい気持ちもあります。

——熱く固い結束が見えるマスターズピットへの想いを何でも教えてください。

成田(善一)会長は親切で、試合をするチャンスもくれました。生徒の皆さんも大変協力的で暖かく最高のジムです。

——40代半ばにしてここまで闘い続ける理由は?

年齢は数字に過ぎないので、身体が動くうちは戦う準備をし続けたいです。

——ファイターとしてのご自身を客観視して注目点は?

「年齢は数字」とは言いましたが、実際、年も年なので若いころの強みであった速攻ではなく、距離やタイミングを巧みに使う戦法を取り入れています。

——涼矢戦への自信は?

彼はハードヒッターだがそれだけ。今回は自信があります。

——本場のムエタイのように賭けができるとしたら、自分にいくら賭けますか?

うーん、3万円(笑)。

——その他、アピールされたいことを教えてください。

今回勝って、自分自身とマスターズピットの為に、獲り逃したベルトを再度狙いたいです!

成田善一マスターズピット会長の談話

ジムではマメに掃除したり、会員さんの面倒見もいい働き者のランボーは、私の右腕として本当によくやってくれています。私がジム経営だけでなく、連盟理事長職(INNOVATION)や電気工事業を営めるのも彼の存在が非常に大きいです。指導者としての彼は「気合重視タイプ」ですね。とにかく声を出せと。本人も大きな声を出して選手を鼓舞しています。選手としては百戦錬磨なので色々な戦い方を知っているし、スパーリングではそのテクニックを多彩に使い分けています。先日の千葉キックで梅田選手に勝ってチャンピオンになって引退すると言っていたんですけれど、負けてしまい、あの日は「もうこれで試合はやめます」と言っていたけど、そこから3日後には「このまま終われないんでまたやらせて欲しい」と申し出てきました。そんな“格闘家あるある”は世界共通ですね(笑)。ジムの会員さんで凄いインフルエンサーなバーのマスターがいて、彼のインスタでランボーがしょっちゅう紹介されているので、ジムの外でも千葉界隈でランボーは人気者なんですよ。ランボーが試合をするとなれば、会員さんたちもみんな応援に来てくれるし、そんなランボーだからこそ、できる間は選手としても頑張ってほしいと思います。あと、もう少し日本語を覚えてもらいたいですね(笑)。

ランボー・マスターズピットのプロフィール

リングネーム:ランボー・マスターズピット
フリガナ:ランボー・マスターズピット
所属:マスターズピット/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1978年12月8日(44歳)
出身地:タイ国ヤソートーン県
身長:169cm
戦型:スイッチ187.131.15KO.40.15
戦績:186戦131勝(15KO)40敗15分
ステータス:INNOVATIONウェルター級1位
所属ジム公式サイト:https://masterspit.com