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2022/07/07(木)神助インタビュー(2022年7月10日「Z RACING PARTS presents RESISTANCE-7」)

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2022年7月10日「Z RACING PARTS presents RESISTANCE-7」のメインイベントに出場する神助の特集インタビューを公開させていただきます。

第12試合 ダブルメインイベント1 INNOVATIONバンタム級(53.52kg)タイトルマッチ 3分5回戦
平松 侑(王者/ヒラマツ・ユウ/岡山ジム/INNOVATIONバンタム級王者)
神助(挑戦者/シンスケ/エムトーンジム/INNOVATIONバンタム級1位)

——前回(2022年4月16日)のINNOVATION興行では、日本軽量級の実力者として名高い片島聡志を圧倒する番狂わせで大金星を上げMVP的大活躍でした。片島選手が急遽の代打出場だったとはいえ、神助選手の勝利は、予想しがたい実力差があったと思われていただけに値千金です。

相手が片島選手に代わったと聞いても試合に向かう姿勢は自分的に何も変わらなかったです。いや、逆にやる気が出ました。4月の試合が次期挑戦者決定戦はなかったですけど、相手が片島選手ほどの大物であれば「勝てばタイトルマッチ決定でしょ!」って。

——実際、この勝利で挑戦権をもぎ取った形です。

20才の間にチャンピオンベルトを巻くって目標があって、10月が誕生日ですから、ほぼ狙い通り!

——そんな片島戦を改めて振り返ってください。

ベテラン王者だけあってやっぱり巧かったです。「イキ過ぎると肘打ちをあわせられる」って警戒していた課題はクリアーできました。リーチの差を使って“入らせない”作戦がはまりはしましたけど、自分としてはもっとイケるところでイケなかったんじゃないかって不満はあって百点満点の試合ではないです。

——かなりのファイター振りでイケイケそのもののようにも見受けられましたが。

いや、相手のテクニックには注意しながらもっとイって倒したかったというのはあります。プロデビュー戦は負けたんですけど、バチバチに打ち合えて充実感が凄いあって。で、その上で倒して勝つのが満点ですから。

——プロとしてその姿勢は素晴らしいです。

冷静かつ闘争心。今回の試合と今後の大きなテーマです。

——若き王者(同い年の20才)、平松侑選手への印象は?

型ができあがっていますよね。小さい頃からやっているだけあって。向こうはキック歴10年以上とかかもしんないですけど、こっちは3年。向こうは、キレイな技術合戦だったら強いでしょう。けど、トリッキーだろうが何だろうが気魄と勢いで圧力をかけてブッ潰します。もちろん冷静さも忘れずに。

——そんな気合いの入った神助選手の生い立ちも聞かせてください。

神奈川県川崎市幸区で生まれ育ちました。両親も兄弟も皆活発なスポーツ一家で、姉は陸上で全国大会に出場するくらいです。ガキの頃は、いつもパンいち(パンツ一丁)で走り回っていて、“ターザン”って呼ばれてました(笑)。

——そんな神助少年がやっていたスポーツは?

小学生時代は野球でプロになりたかったです。その間にテレビでボクシングとか見て「格闘技スゲえな」って思いがあって、小4から小6は、極真で空手もやって2年で黒帯を取りました。

——そのまま格闘技や体育会で邁進する?

まぁ、それが中高時代は遊びに走っちゃって、とにかくケンカ好きでした(笑)。

——極真空手黒帯の下地があるなら相当強かったのでは?

タイマンなら負けなしです。自分より強いんじゃないかって奴がいたらムカつくんで勝負しに行ってました。

——そんなヤンチャがキックボクシングに出会うのは?

18才、高三の夏、今のエムトーンジムに入門しました。格闘技はずっと大好きで、特に山本KID徳郁に憧れて、あの闘争心には痺れていました。で、ジムでもすぐに通じるだろって高をくくって入ったら、速攻ボコられて「そんな甘いもんじゃない」って教えられました(笑)。

——そこからアマチュア試合も出られている?

はい、全部勝ちです。トーナメントにも優勝しましたし、何試合したか覚えてないけど3つ以外はKOです。

——そんな好ファイターがプロデビューでは負けてしまった?

今になってみれば良かったんじゃないかと思っています。「俺はまだそんなに強くない」って教えられることで練習にも身が入るし、気持ちが引き締まりますから。けど、イケイケな自分ってのは、冷静な心の下でしっかり持っていたいなとも思っています。

——平松戦に勝利したとして初戴冠後のプランは?

色んな団体の強い奴とやってベルトを何本でも増やしたいですね。誰とどこででもやります!

——平松選手はINNOVATION王者ですが、その後ろには日本軽量級最強と噂される“平成最後の怪物”花岡竜も控えています。

猛烈に強いですよね。RISEに乗り込んで一番層の厚い53kg級で大暴れしそう。その怪物をINNOVATION内部で俺が喰っちゃうってのは、今すぐは無理でも近い将来にアリでしょう! とにかく、もっと力が必要。そして、それを証明していくこれからが楽しみです。

——また、リングネームについてですが、シンスケはご本名にせよ“神”と“助”の組合せは印象的です。

覚えやすいのがいいなって。那須川天心の“天”ってなんかインパクト強いじゃないですか。なら、俺は“神”でいったろうと。KIDの“神の子”みたいにね(笑)。

【付録インタビュー:南孝侍会長】

片島戦は、50戦ものキャリアがある格上でしたから、相手が変更になった時、不安と期待、半分半分で、けど、作戦通りに勝ててよくやってくれました。INNOVATION加盟が今春の新参者ですが、早い段階で団体タイトルに挑戦したかったので願ったり叶ったりです。平松選手はレベルの高いテクニシャン。けど、誰が見ても勝ったと分かるはっきりとした決着でベルトを巻かせたいです。神助の闘争本能は有り余っているので、それをコントロールして上手く試合で引き出せればよい結果を出せるでしょう。片島戦勝利がマグレだったわけじゃないことを証明しますよ!

神助のプロフィール

リングネーム:神助
フリガナ:シンスケ 
所属:エムトーン/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:2001年10月7日(20歳)
出身地:神奈川県川崎区
身長:173cm
戦型:オーソドックス
プロデビュー:2020年12月28日
戦績:9戦7勝(2KO)1敗1分
ステータス:INNOVATIOバンタム級1位