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[2018/11/25] 太聖インタビュー(2018年12月8日興行出場)

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第8試合/トリプルメインイベント1 INNOVATIONウェルター級タイトルマッチ 3分5R
門田 哲博(武勇会/同級王者)
太聖(岡山ジム/同級1位)
 
“太聖砲艦”太聖インタビュー
 
取材・文:JAPAN KICKBOXING INNOVATION広報部
 
——INNOVATONウェルター級王者、門田哲博と今年3月25日にノンタイトル戦、ヒジ打ち一閃、2ラウンドTKO勝ちの番狂わせ。そこから2か月後(5月13日)のダイレクトリマッチでタイトル挑戦、判定ドローと爪までかけながらベルトを逃してしまった太聖選手、この10か月以内に3度目の試合、2度目のタイトルマッチ、「今度こそ」の思いが強いのではないでしょうか?

もう半分ベルトを巻いている気分です。イケる気しかありません!

——2度目の門田戦後、9月8日には、難敵中の難敵、番長兇侍に大接戦の末、スプリットデシジョン(判定2-1)で勝利と勢いに乗っています。

番長選手、ヤバいです! 辛うじて勝ってリングを降りてすぐにリングサイド本部席の宮川理事長(INNOVATON理事長、宮川拳吾)に「よく勝てたねー」って感心されましたし。

——確かに番長選手は、今もって無冠なのが不思議なくらいの強豪ですが、それほどに?

あんな重いパンチ、初めてですよ! 過去の試合動画を見ると変則というか滅茶苦茶なファイターなのかと思いきや、左ミドルキックが異様に重たくて、前蹴りも上手いし、しっかりムエタイができてるんですよ。1ラウンド終わりにコーナーに戻ったらセコンドのタイ人の先生が驚いていましたもん。

——門田チャンプと比べても強い?

パワーは比べ物にならないっす。タイプが真逆なので一概にどっちが強いと言い切れないけど、番長選手とは二度とやりたくないですね!

——しかし、その激闘を終えて二人は、熱い友情に結ばれたように思います。FacebookやTwitterを拝見するとお互いにエールを送りあって、実に良い感じです。

ふふふっ、作戦です!

——作戦?

「もう二度とやれないように仲良くなっちゃう」作戦です!

——せ、せこすぎませんか?

それくらいヤバいんです、彼は! 次の試合でチャンピオンになりますけど、防衛期限は、1年間だったと思うので、番長選手と再戦タイトルマッチのオファーが来たってギリギリまで断って逃げ続けますよ!

——そんなことで威張られても……。

そうしているうちにケガするとかウェルターに落ちなくなるとかでどっかいっちゃうのを祈ります!

——しかし、それをここで言ってしまっては元も子もないのでは?

あの人の器量は、そんな小さくありません。きっと笑ってどっかにいってくれます!

——それはどうでしょう?

すごいネガティブなキャラで、Twitterで尋常じゃない作文(※1)を発表するなど、まさに鬼才じゃないっすか。けど、あれも計算だと自分は読んでいるんです。絶対「オイシイ」と思ってやってますよ。問い詰めたことありますもん。そしたら認めてたし! そんな一筋縄じゃいかないクレバーな男ですから、隠れて逃げ回るよりも堂々としていた方がいいんじゃないかと。

——煙に巻いているのか何なのかよく分かりません。

にしても、全力リスペクトですよ!

——そうなんですか?

自分との試合前に仕事して、そこから試合会場に直行するような人ですからね。他の試合では、夜勤明けに会場で仮眠を取ってリングに上がったこともあったそうです。

——社会人として素晴らしくても、ファイターとしてどうなのかとも思います。

いや、僕にはそんなことはできない! そのくらい番長選手はスゴイってことです!

——このままでは「番長兇侍を語る会」で終わってしまいます。試合と太聖選手の話をしましょう。3度目の門田戦、どんな攻め方を考えられていますか?

番長選手は、ああ見えて意外と熱くならないで冷静なんですよ。そこが恐い!

——門田選手の話でお願いします。

それに比べて門田選手は、クールそうに見えて熱くなるところがある。首相撲で頭を押さえつけたらムキになったりしますからね。そういった嫌がらせをいっぱいやって、頭をグチャグチャにした上で突っ込んできたところをヒジで斬り刻んでグシャグシャにしたります! 向こうはスロースターターですから、エンジンかかる前、1、2ラウンドで決めにかかろうかなと。前回は、フットワークで回って回って錯乱させようとしましたけど、今度は、前に前に出てパンチとヒジでガンガンいったります。そうしろって(タイ人の)先生にも言われているので。

——……あまりにも詳細に語っていただきましたが、相手も当然読むであろうインタビュー記事に載せていいのでしょうか?

大丈夫です! 僕は「セコンドの言うことを聞かない」ことで岡山ジムじゃ有名ですから!

——最早、呆れるよりも逆に「とんでもないトリックスターですべては策略」説ではないかと思えてきました。

それはありますね!

——あるんですか?

あります!

——もうわけがわかりません。見た目は、おとぼけのようでありながら、只者ではありませんね。

『はじめの一歩』が大好きなんですけど、自分は「青木(※2)」キャラだと自認しているんですよね。

——少年マガジンの人気漫画「はじめの一歩」の中でもコミカル担当、青木勝ですね。プロボクサーとしても常に日本ランカーの実力者ながら、「カエル跳びパンチ」や「よそ見フェイント」「ダブルパンチ」などを多用するトリッキーな。

ホントは一歩(主人公の幕之内一歩)が好きなんですけど、生まれ持ってしまったものだから仕方ないっすね。これからも「なんでこんな奴が勝てるんだ?」って不思議な路線を突っ走ります!

——青木……言いえて妙です。

まー、僕と青木の相違点は「彼女がキレイ」なことくらいっすね!

——彼氏の青木と同じくコミカルでブスキャラのトミ子(※3)とは違う?

看護師であることは同じなんですけどね。

——青木も彼の価値観でトミ子は最高の美女なわけですから、そればかりは素直に信じられません。

いやいやいや、僕のストライクゾーンは狭いっすからね。嘘だと思ったら、自分のFacebookを見てください。水着の写真がどっかにありますから。悪用していただいても構いませんよ!

——このインタビューが公開されて、彼女さん、怒りませんか?

大丈夫です! 普段、僕の試合を「あんたの試合は他と違う(悪い意味で)」「キックボクシングしていない」「パンチが不意打ちだ」とかディスられてますから。あ、番長選手だけは、試合前に彼女がいるって知って「殺そうと思った」って言ってましたね。

——ば、番長選手の話に戻るのだけはもうやめてください。

是非、自分とセットで有名になっていただければなと!

——常々、岡山ジムの馬木(一路)会長にいじられているので、受け手専門かと思いきや、ここにきてハジけています。

しかし、馬木会長あってこその自分ですから!

——そう言えば、馬木会長がSNSで番長戦の入場動画(※4)(ムエタイ式にトップロープを跨ごうとしたら転げ落ちた)をアップされていたのは秀逸でした。

落ちながら「オレもってるな!」って美味しさを噛みしめていました。

——試合直前のリングインでそう思えるところが太聖選手の強さではないでしょうか? 普通はパニックになるか、恥ずかしさで誤魔化すものです。

それが私の生きる道なので!

——最後に今一度、門田戦の抱負を。

門田チャンピオンは、この前(9月2日)、白神武央選手(WBCムエタイ日本スーパーウェルター級王者、NJKFスーパーウェルター級王者の二冠王)に勝って勢いづいているでしょうから、それ以上の勢いで呑み込みます! なんせ僕がチャンピオンになった1週間後(12月16日)には、地元岡山でビッグイベントがある(※5)のに自分だけ新宿で試合なんてまるで島流しですから。こうなったら、ベルトを巻いたまま岡山興行のセコンドしてやりますよ!

※1 尋常じゃない作文 番長兇侍は、試合が終わると自身のTwitter(https://twitter.com/senzu_kameyo)で400字詰め原稿用紙に書いた作文の画像をアップすることが最近の恒例になっている。しかし、この内容は、試合のことにほとんど触れず、まるで円谷幸吉の遺書のような不思議な迫力がある怪文書であることが恐い。

※2 青木 単行本が120巻以上となり累計発刊部数が1億冊に届こうかという怪物漫画『はじめの一歩』の中でも屈指の人気キャラクター、青木勝。主人公、幕之内一歩の先輩にあたる。リアルでシリアスなスポ根作品の中で常に突拍子もない笑いを仕掛ける。

※3 トミ子 『はじめの一歩』で青木勝の最愛の彼女で、お笑い部門の女性パートを一手に引き受ける名脇役。ルックスは個性的ながら、抜群のプロポーションと青木を支える深い愛を誇る。

※4 入場動画 参照:http://ur2.link/NOXR

※5 ビッグイベントがある 2018年12月16日、岡山武道館で行われる「Japan Kickboxing Innovation 認定 第5回岡山ジム主催興行」は、これまで地方ながらムエタイ世界タイトルマッチなどを招聘するなどの大型イベントを開催してきた過去4回から更にジャンプアップした特大の内容となっている。参照:http://okayamakickboxing.blog.jp/

太聖のプロフィール
 
リングネーム:太聖
フリガナ:タイセイ
所属:岡山ジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1995年8月18日(23歳)
出身地:岡山県
身長:171cm
戦型:オーソドックス
デビュー年月日:2015年3月22日
戦績:13戦7勝(1KO)5敗1分
ステータス:INNOVATIONウェルター級1位
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100018353312365
Twitter:https://twitter.com/0818za1
  
興行情報はコチラ:https://kick-innovation.com/event_detail.php?id=101